大地震を免震住宅で免れよう
平成7年(1995年)1月17日のマグニチュード7.2の阪神淡路大地震による被害の映像がTVから流れてきたのもまだ記憶に新しいですが、ここのところ、東海大地震、富士山噴火などの話題が紙面を騒がせており、これらがいつ起こってもおかしくない状況でともいえます。私の会社でも先日(2002/3)、大地震に備えて、避難訓練を実施するなど地震を意識せずにはいられない状況になってきました。また、店頭には防災グッズが並び、「大地震が起こったら?」などと題したTV番組も頻繁に放映され、秒読み段階に入っていると感じずにはいられない状況です。 幸いにも、今回建築する住居は免震住宅という地震に非常に気を配った建物です。現在の主な住宅メーカーのほとんどは阪神大震災のときでも全半壊ゼロをアピールしています。しかし家は倒れなかったというものの、家の中はどうでしょうか?タンスや食器棚が倒れ、家の中は滅茶苦茶な状態で、以前住んでいた状態が想像できないありさまへと一瞬に変貌します。震度6ではテレビが空中を飛んで襲ってくるらしいです。
全半壊ゼロをアピールしている家がいくら頑丈でも、家の中の復旧、ライフラインの確保など、元の生活を取り戻すにはかなりの時間と費用を要することになることでしょう。これらの住宅は耐震住宅と呼ばれています。
一方、一条工務店は地震後に家だけが残るのではなく、生活していたそのままの状況をも残そうというコンセプトで「一条ハイブリッド免震構法」が開発され免震住宅を実現した。地震の多い静岡県浜松市が本社だけのことはあり、他メーカーよりもいち早く免震住宅の研究に着手していたのは、地震に対する関心が大きかったからかもしれません。
●理科でおなじみ慣性の法則
簡単に免震住宅の概念を説明します。 テーブルクロスの上に食器を置き、すばやくテーブルクロスを引っ張ると食器だけがテーブルの上に残るというシーンをテレビなどで一度は見たことがあると思います。「物体はその位置に留まろうとする」俗に言う慣性の法則です。一条工務店の免震構造もこの原理を利用しています(多分)。 |
●具体的にどんな仕組みなのか
スライダと積層ゴムの2つの物体に支えられた鉄骨の上に家が乗っています。
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●スライダー
作動時
●積層ゴム
作動時 |
●更にグラフで説明
グラフ1は通常の家の体感の揺れ、グラフ2は免震住宅の体感の揺れを示しています。 |
●国が認定、一条の免震工法
そもそも免震建物は、建築基準法第38条によって個別に建設大臣の認定を受けなければなりません。そのために、まず、(財)日本建築センターの“免震構造評定”を受ける必要があります。ちなみに、評定資料を作成するのに約1カ月、評定期間が約1カ月、その後、大臣申請・大臣認定に1カ月と、順調に運んでもここまでで約3カ月かかります。また、費用も評定の申込みに1件当たり約60万円が必要。さらに評定資料には超高層ビルの設計手法と同レベルの地震応答解析が求められます。その人件費や経費で1件当たり約300万円が必要です。ところが、平成12年4月、一条工務店は免震住宅の“一般認定”を全国ではじめて取得しました。そのため、上記の“個別認定”と違って、その手続きは実にスムーズ。一般の木造住宅と同様の手続きで、免震住宅を建てることができます。もちろん、個別認定のような多大な時間も費用も不要です。 |
●様々な疑問が残ります
Q1−横揺れには非常に効果を発揮しそうですが、縦揺れにはどうでしょうか? Q2−スライダシート(基礎に敷くスライダが乗るつるつるのシート)の上に埃や砂がかぶって作動時に誤動作を起こすことはないか。 |
以上の免震の理論は、実際に同じ説明を受けたわけではなく営業担当からの情報をもとに、推測して自分なりに打ち立てた理論であるため若干のずれ(震度2以下)が生じている可能性がありますのでご了承願います。間違った点に関してのご指摘していただけるとありがたいです。 |
●地震保険 vs 免震住宅
免震住宅を建てるための追加費用 ・・・ 一階面積(坪)×10万円 30年間、2,000万円分の地震保険に加入し続けても、約165万円もの保険料が必要。 |
●免震住宅良い点
■地震後も以前と同じように生活できるため、安心して生活できる。 ■他業者より安く実現できる。通常なら申請に高額な費用、時間が必要だが一条工務店は認定を受けているため、費用、時間が少なくてすむ
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●免震住宅悪い点
■考え方によっては、いくら他業者より安いといっても10万円/坪は高い ■家の周囲の規制 |
●その他
・地盤調査を行い、結果次第では地盤改良が必要。やわな地盤では免震は実現できませんので免震住宅にしたい方は通勤・利便性の他に購入しようとする土地が以前どのような用途だったかも調査しておいた方が良いでしょう。特に田んぼや、埋立地、盛土のほか地域的に地盤が弱いところもありますので情報収集を怠らないようにしましょう。
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