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住宅情報化への道(2) 〜情報収集・仕様決定編

2002.5.23作成

LANの配管は、営業担当には全く知識がなかったので、全て自分で調べなければならなかった。そして仕様を煮詰めることなく電気配線打ち合わせの日に初めて話し合うという、非常に危険なプロセスを踏んでいた。

LANケーブルでPCを結びネットワークの設定をする方法くらいの知識は持っていたが、壁内配線に関する知識は全くなかった。LANに関する書籍は、どれをとっても壁内の配線に関するものは見つからなかった。それで、ネットで片っ端から「LAN 壁内配線 住宅情報化」などの言葉をキーワードにして検索してみるとたくさんのサイトが引っ掛った。企業のページは少なく、ほとんど新築時住宅を情報化したという体験に基づいたページであり大変役に立った。

 

調査

■配線方法
バス型
スター型

■CD管
配線するときは、ケーブルをそのまま家の中を張り巡らせるのではなくCD管という管を先行配管しておき、その中にケーブルを通す。CD管の径は通常16φ程度だが、コストがかかるが22φあればなおよい。先行配管されたCD管の中には針金が通してある。これは後からケーブルを通す時にこの針金にケーブルを結び付け、反対側から引っ張って通すためである。2階→1階 方向で通すと楽。CD管のRがきついと通しにくいし光ファイバーなどはRがきついと使用できない。

■情報分電盤
CATVモデム、ルーター(ハブ)、などを収めるボックスであり、ケーブル、電話線などは、一度この情報分電盤を通って各部屋に分かれる。集中管理できるためメンテナンスがしやすい。今後の情報インフラの変更にも対応できる。

情報分電盤が幾らくらいするものなのか調べて見ました。有名な販売元は松下電工大東工業などがあるようです。分電盤にはスチール製、プラスチック製、木製などがありデザインもいろいろあります。ボックスと基盤のみのフリーボックス(2万円くらい)というものや、CATV、ハブ、映像(BS・CS)などが全て一体化したもの(15万〜20万円くらいする)などがあります。


とりあえず、私が考えているネットワーク(LAN、AV)は下図に示すようなものです。
LANはリビングの東南を起点とし、壁内のボックスオレンジの箱)から子供部屋1、子供部屋2、寝室、リビング南中央へスター配線でCD管を先行配管(緑の太線)しています。

屋外から来たCATVインターネットの線が起点のボックスに入り、壁のCATVコンセントの裏側に接続されます(CATV会社工事:別料金)。部屋の中のCATVコンセントからLANケーブルでCATVモデムルーター(ブロードバンド対応)と直列に接続します。ルーターから他のPCに分岐させますが、PC設置予定場所はCD管が繋がっている部屋と、
このルーターがある位置の横のPCです。ルーターのある場所に設置するPCにはLANケーブルを壁の中を這わせる必要がない為CD管は不要です。リビング南中央は、はじめ配管なしの予定でしたが、将来的にAVとPCとのリンクが取れるようになったとき起点位置のPCとAV機器とを接続できるようにと思いましたが、この距離を繋ぐことが可能なケーブルの規格(i.Link, USB, S端子・・・)がないような気がします。ただ、リビングの方でノートPCを接続させたりできるので当分は、LANケーブル用のCD管ということになりそうです。

話がそれましたが、壁内のCD管へLANケーブルを通すために壁内へアクセスするためにLANのアウトレットコンセント4口が必要となります。ここから各部屋に分岐していき、各部屋のアウトレットコンセント(1口)から各部屋のPCと
接続されることになります。

AV(Audio & Visual)に関しましては、リビングにTVDVDビデオなどの機器、5.1chのスピーカーをAVアンプと接続します。リアのスピーカーはリビング(和室側)の天井に設置する予定なので、AVアンプ設置予定場所からCD管を先行配管してあります。

実際の間取りはこちら


 

打合せでやっちゃいました

情報分電盤は、便利ではあるが非常に値段が高い為、値引き交渉中で少しでも経費を抑えようとしていた時期であったためできることなら設置したくはなかった。そのような状況の中電気配線打ち合わせが行われた。

CD管の先行配管の話の時、LAN(RJ45)のアウトレットコンセントのついている壁の裏にボックスが取り付けられCD管がその中に入ってくると言うことを営業担当と電気の担当から聞いた。ボックスと聞いて私はその中にルーターなどが収まる情報分電盤の代わりにもなるくらいの大きさだと勘違いしていた。CD管の先行配管の値段が非常に高かったので、さすがうまくできていると勝手に判断してしまっていた。

今から考えると、あの壁の厚みの空間にモデムやルータなどが入るわけがないですが、その時はイメージが沸きませんでした。
勘違いしてしまった私は、リビングの必要なLANのアウトレットコンセントの数を1口と言ってしまいました。

上図が私が勘違いして頭の中に描いた図面です。さらに上の図と見比べてみてください。

 

 

慌てて仕様変更

図に示すように、ボックスが情報分電盤の収納の役目を果たしてくれさえすればこれで問題なかったのです。
それから、かなりの月日が経ち(上棟2002/4/18 ⇒ 現在2002/5/12)最近またいろいろなサイトを参考にしていると、どうも何かが違っているような気がしてきて営業担当に確認するとLANコンセントの裏のボックスはコンセントのプレートとほぼ同じくらいの大きさで奥行きもそれ程ないとのこと。つまり、決定した仕様では全くLANを組むことができないということである。営業担当はLANのことは分からないので、インテリア担当に直接連絡してやり取りして欲しいとの事。急遽、電気図面を取り出して見直してみるとやはり、LANのアウトレットコンセントは1口となっていた。丁度現場監督から連絡があり、トイレの換気扇とリビングの電話のジャックの位置を変更しないといけないとの連絡があったので、ついでにこの事を話すと電気配線は既に終わっているので変更の可否についてはインテリア担当に聞くようにと言われた。

直ぐにインテリア担当に連絡し、事情を説明するとLANのコンセントの追加は可能ということで安心した。調子に乗って、情報分電盤をつける仕様に変更することは可能かどうか質問した。今となっては少しくらいコストがかかってもメンテナンスがしやすくて、配線がすっきりしているというほうに魅力的を感じていた。
現場監督、営業担当に聞いてみないと分からないと言われたので、2人ともインテリアの担当さんに全てお任せ状態でしたと告げると、現場の方の確認をしてみるとのこと(危うくたらい回しにあうところ)。
ただし、CATVでのインターネットの場合、ケーブルモデムを使用するがこれが情報分電盤に納まるタイプではない可能性が高いのでそれも含めて、CATV会社に問い合わせるということでまとまった。

図面を見ながら話していて気づいたのだが、電話のジャックが離れた位置にあるが今後、ADSLが使用できるようになれば乗り換えるのは必至であるのでできればルータ予定場所の付近に設置したい(ひょっとすると引っ越して当面は、今と同様アナログ56kでの接続をするかもしれない)。
これをもう一度現場監督に連絡すると現場の状況を把握していないので確認後連絡するとのこと。現場監督が現場を把握していないなんてことがあっていいのだろうか??? 先程、電話のジャックの位置を変更していいかって確認してきたばかりなのに・・・ 

ただ今回は私の知識不足と、勘違いによってこのような事態が発生したが、LANの接続をするにあたって勘違いして出した私の案では、LANを組めないのは見れば一目でわかるのでその時点で注意して、別の案を提案してほしかったです。でもインテリア担当の方はかなり迅速かつ的確な判断で対応してくださいました。現場監督さんは、まだ新米の女性なので大目に見ときましょう(いいのかっ?)。指導者がその分面倒みててくれるんだったらですが・・・
その2日後連絡があり、電話の移動はOKとのことでした。情報分電盤に関しては、追加工事が必要でありケーブルモデムが結構発熱するため情報分電盤内に入れないほうが良い為元の仕様(一番上の図)に決定しました。

      

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